平成27年10月15日(木)、米沢市伝国の杜 置賜文化ホールにてセンター・オブ・イノベーション(COI)プログラム「フロンティア有機システムイノベーション拠点」シンポジウムを開催しました。シンポジウムでは、小山清人学長の開会挨拶、遠藤利明 東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会担当大臣と川上信昭 文部科学省科学技術・学術政策局局長および住川雅晴COIビジョン3 ビジョナリーリーダー((株)日立製作所顧問)から来賓祝辞、小宮山宏COI STREAMガバニング委員会委員長((株)三菱総合研究所理事長)からは、「人が変わる。社会が変わる。未来を作る。ーフロンティア有機システムイノベーション拠点への期待ー」と題して基調講演いただきました。また、三宅 徹山形大学COI拠点リーダー(大日本印刷(株)研究開発センター長 兼 研究開発・事業化推進本部長)が人口減と医療費増大の問題等日本の現状と求められる社会を紹介し解決には3つのイノベーション「真似されないものづくり、研究を社会実装につなげる仕組み、ビジネスモデルの変革(モノではなく生活を提供する)が重要である」と拠点紹介し、さらに大場好弘山形大学COI研究リーダー(山形大学理事・副学長)は、COIプロジェクトを支える山形大学の研究推進体制として有機材料システム関連の6研究施設を推進させる組織として今年3月に有機材料システム研究推進本部を発足させた事を紹介しました。その後、城戸淳二卓越研究教授と時任静生卓越研究教授を含む6名からCOIプロジェクト研究紹介が行われました。
また同日、文部科学省国際科学イノベーション拠点事業の一部として建設された「スマート未来ハウス」内覧会を開催しました。スマート未来ハウスは木造・一部鉄筋コンクリート2階建てで延べ床面積230平方メートル、米沢市から無償提供を受けた米沢オフィスアルカディア敷地内に建設されました。スマート未来ハウスは有機エレクトロニクスに関する実証工房として20年後の近未来の住環境を実証研究するための施設です。ハウスでは、天井や壁が壁紙ディスプレイによる超臨場感の空間、壁紙ディスプレイによるコミュニケーションウォールを活用した等身大での遠隔会議や遠隔医療診断、寝室には、有機EL照明により快適に眠るための光の色・質、明るさの検証とともに有機生体センサーを内蔵したベッドを設置、寝ている人の心拍数・呼吸数・血圧などを組み合せて実証研究を行っていく予定。窓には半透明の有機薄膜太陽電池が貼られた発電する窓を設置、今後年間を通じて発電効率の実証実験も行っていく予定である。
- 山形新聞2015年10月16日(金)1面・2面に掲載。「山形大 未来ハウスが開館 米沢 有機ELなど技術実証」
- 朝日新聞2015年10月16日(金)25面に掲載。「ようこそ未来ハウスへ 山形大が実証研究 内覧」
- 毎日新聞2015年10月16日(金)23面に掲載。「山形大が20年後快適空間 不眠症の人も熟睡 スマート未来ハウス」
- 河北新報2015年10月16日(金)9面に掲載。「有機エレクトロニクス技術 実証研究 未来ハウス山形大が開館」
- 米澤新聞2015年10月16日(金)1面に掲載。「近未来の生活を実証・研究 1億4千万円投入のスマート未来ハウスがオープン」
- 山形テレビ(YTS 5チャンネル スーパーJチャンネルYTSゴジダス)2015年10月16日(金)。スマート未来ハウス内覧会の模様を放映。
山形大学実証工房 スマート未来ハウス内覧会の動画配信
山形大学フロンティア有機システムイノベーション拠点見学の動画配信
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